フラワーアレンジメント、テーブルコーディネート、インテリアコーディネートなどを含めた生活空間コーディネーターとして飲食店、イベント会場、ウェディング、サロンなどの店舗空間プロデュースや個宅の空間装飾をして幅広く活動。イタリアでの海外経験を生かし、西洋の美と日本の美を融合した幻想的な世界観の表現をするアーティストとして、各々が心に抱くイメージを形にし、世界にたったひとつしかないオートクチュールの世界観を提供している。サロンにてフラワーアレンジメントスクール『Mont Jardin』も運営。
『Mont Jardin』、『Mont Jardinインスタグラム』
田中あゆみさんの”マイストーリー”
クリエイティブな仕事をしているクリエイターやアーティスト。現在の生き方に至るまでの原点やターニングポイントはどのようなものなのでしょうか。
今回は、様々な場所に赴き、自身が手がけるアーティフィシャルフラワー(生花のようにリアルで美しい造花ののこと)を用いて企業や店舗の空間装飾を手がける田中あゆみさん。美しく息をのむような作品を作り上げ世の中を輝かせている彼女の物語とは?
初めて就いたのは花とは無縁のアパレル販売
大学卒業後にFOXEYというアパレルの会社で働いたことからキャリアがスタートしました。アパレル業界にいた父が、ファッションや空間を大切にしていたこともあり、私もファッションブランドが持つ世界観や居心地の良い空間づくりが大事なことと、それを演出するということが大好きなんだということに気づきアパレル業界に就職しました。
新卒では主に販売の仕事でしたが、興味があったプレスの仕事やVMDに携わる機会があり、もっと空間装飾の分野に挑戦したい! と強く思うようになりました。
転身のきっかけとなった恩師との出会い
始めた頃はアーティフィシャルフラワーでの空間装飾はしておらず、恩師である空間デザイナーの秋篠野安生先生との出会いがきっかけで花を使った装飾にシフトしていきます。なりたい自分とは少し違うと感じて始めていた販売の仕事も、このタイミングで辞めることにしました。
独学で手に職を……と考えていた矢先、インターネットで調べて目に止まった、空間・環境デザイナーの秋篠野先生が代表をつとめるCOORDINATION ACADEMY JAPANに入社。国際会議や政財界のレセプションでのデザインなど様々な空間デザインを手がける先生のもとで空間装飾や花を学び始めました。
秋篠野先生に師事しながら、空間コーディネーターの資格や花の資格を取るのに3年程かかりました。資格取得後、オーダーメイドでフラワーブーケやギフトなどを作るようになってからは、先生の学校から、分校という形で活動を始めました。
その後、友人からの依頼で個人で受ける仕事が増えていきます。徐々に口コミでいろいろな企業や店舗から依頼が来るようになり、サロン経営に至るまで活動の幅を広げることができました。
国内にとどまらず世界的なアーティストを目指して
日本にとどまらず、外資系のオフィスやグローバルなブランドの空間装飾を手がけていきたいです。よりたくさんの方や企業の世界観を表現することができたら、これまでの経験の集大成としてひとつのストーリーが完成しそうな気がします!